フォトアルバム

お天気時計

REBORN!カードゲーム

« 『SONGS』(9/17)沢田研二・第一夜 | メイン | 事故米騒動の根っこ »

2008年9月19日 (金)

資本主義とは借金主義である

金融危機らしい。

アメリカのリーマンなんとかの破綻、AIGへの公的資金投入、次に破綻するのはどこか、という疑心暗鬼などなど……。

ニュースを見てて、「ざまぁ見ろ」という気がしていた。

だって私、株なんか持ってないし。

人の金を「右から左へ受け流す~♪」だけで暴利をむさぼってた連中がしっぺ返しを食らうのなんか当然じゃん、と思ってしまう。

「銀行」とか「金融関係」というとなんかエラソーだけど、要は「金貸し」じゃないの、とか。

このAFPBBニュースの写真と同じように、日経平均株価が今年最低に下がったとかいうテレビニュースでも、「老後のためにと思って株を持ってたのに、これじゃあ稼ぐどころじゃない」というようなことを普通の(?)おじさんが言っていた。

株なんか持ってなくて良かった♪と思うんだけど、こーゆー「世界的金融不安」が起こると、株なんか持ってない人間にも「不景気」とか「財政破綻」とかいう影響が降りかかってくるに違いない。

まったく困ったもんである。

 

一連のニュースを見ていて、「資本主義とは借金を前提としたシステムである」という橋本治さんの言葉を思い出した。

『ぼくらの資本論』『ぼくらの未来計画』という本に、詳しく書いてある。

「資本主義はもう終わっているかもしれない」とか。

この本は、1996年ぐらいに出版されていて、日本での「バブル崩壊」についての言及もある。

昨日久しぶりにざっくりと読み返したら「住専」という言葉が出てきて、「ああ~」と思ってしまった。あったね~、そういうの。

もう忘れてた。

サブプライムローンが住宅ローンで、アメリカの政府系住宅金融会社(?)にも公的資金が投入された、というニュースを一応見ていたのに、それでも「住専」なんて言葉は思いださなかった。

なんか、日本でもアメリカでも「住宅ローン」が火種になってるっていうのは、面白いというか象徴的というか。

橋本さんの本を読むと、「バブル」が「金余り」だったということがよくわかって、その余った金の使い道がない=「投資先がない」ということが色々な問題を引き起こしたということがよくわかる。

「資本主義」というのは、そもそもが「すでに持っている金を何かに投資してさらに増やす」ということが前提になっていて、投資される側はつまり、「借金をする」のである。

借金して、そのお金を元手に事業を興して、利益が出たら利息としてお金を貸してくれた人に分配する。そんで事業を大きくするためにまたお金を借りて、それで儲けてまた利息を返してまた借金して……。

お金を貸す方は、借りた金の全額は返ってこない方がよくて、借りっぱなしのままずっと「利息」を払い続けてくれる方がいい。

昔、預金の金利が高い時は、「利息で食っていく」ということができたそうだけども(今となっては夢のような話だ)、誰かがきちんきちんと利息を払い続けてくれれば、働かなくてもお金が手に入るわけである。しかも、その「誰か」の事業にまだまだ見込みがあって、「貸した元金」もいざとなれば返してもらえるあてがある、だったらもう言うことはない。

みんなが豊かになっていくと、事業を大きくするにしてもそんなに借金をする必要がなくなるので、「金貸し」で生きている人は困る。

お金を貸す余裕もないし、お金を借りて事業を興すほどの才覚もない私には、「借金なんてない方がいいに決まってる」だけども、お金を借りてくれる人がいなくなると、資本主義というのは立ちゆかなくなるらしい。

誰でもいいからお金を借りてくれ、というわけで、「住宅ローン」なんてものも出てくる。

橋本さんの本の中に、「4000万円の家を30年ローンで買うと、およそ3倍の1億2千万円を払うことになる」と書かれてあって、それを読んだ当時ものすごーくびっくりしたのだが、そりゃ貸す方にしたらボロ儲けやわなぁ。

もちろんいっぺんに1億2千万手に入るわけじゃないけども、むしろ「きちんきちんと利子が入ってくる」方がありがたいわけで、「とりあえず30年間は食いっぱぐれない」。

もちろん「貸してる」のは銀行とかだから、一つの契約だけでやってけるわけじゃないけど。

でも30年だよ。30年の間には色々あるよ。30年間ずっと、かなりの額を毎月払い続けられるなんてわかんないじゃん。途中で死んじゃうかもしれないし。

でも、バブルの頃はそんなことは気にもされなかった。

「住宅ローン」の場合は特に、その、「買う土地(と建物)」自体が担保になって、その担保は「どんどん値上がりするもの」だったから。

「土地」の値段は上がっていくものだから、途中で借り手がローンを返せなくなっても、その「土地」を差し押さえて売り払えば、あるいはローンを返してもらう以上に儲かるかもしれなかった。

で、「土地」の値段が下がったとたん、それは「不良債権」になるのである。

借り手はお金を返せない。

担保の土地を売り払っても二束三文。

あーあ。

 

でもそんなの、「貸せば儲かる」と思った金持ちが悪いんだ。

アメリカのサブプライムローンがいつ頃から始まったのか知らないけど、日本の「住専」は参考にならなかったのかな。どうせ「日本のバブルがはじけたのは日本人がバカで金の使い方を知らなかったから」とでも思ってたんだろうなぁ。

投資先がないと――、つまりは「金を借りてくれる人」がないと、資本主義はたちゆかない。

みんなが豊かになったら、資本主義は終わってしまう。

何か別のやり方を考えていかないと、このままではどうにもならない。

12年も前に、橋本さんがそう教えてくれているのに、まだ、「別のやり方」というのは考えられていなくて、「景気さえよくなれば」という話になっている。

もう景気がよくなることなんてないと思うんだけどなぁ……。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://app.blog.eonet.jp/t/trackback/347003/16300232

資本主義とは借金主義であるを参照しているブログ:

コメント

4000万かりて30年で3倍にはなりませんよ。
3%で見積もって、35年でも6500万弱ですから。
8%台の金利が今の日本で考えられますか??
昔の論理は既に過去の雑学ですよ。

>ローン様

確かに昔と今とじゃ金利はかなり違いますね。
でもやっぱり借金はしないにこした方がいいと思いますし、2000万円の利息ってすごい額だと思うんですけど。

コメントを投稿

blog内検索

  • powered by Google
Twitter

My Instagram Photo

eoblogのみなさま

Dears

ひゅうがの本棚

  • 坂口 安吾: 坂口安吾全集〈11〉 (ちくま文庫)
    『不連続殺人事件』『復員殺人事件』を同時に読みたい方はこちらをどうぞ!『安吾捕物帖』以外の推理モノがほぼ網羅されています。長編より短編の方が好みでした。特に『南京虫殺人事件』がお気に入り♪
  • トーマス・マン: トーニオ・クレーガー 他一篇 (河出文庫)

    トーマス・マン: トーニオ・クレーガー 他一篇 (河出文庫)
    「永遠の青春小説」として有名な本書。確かにとてもくすぐったかった。原書の美しい挿絵が再現され、新訳で読みやすい本書。初めてトーマス・マンを手に取る方にはお勧めです。

  • レイ・ブラッドベリ: ウは宇宙船のウ【新版】 (創元SF文庫)

    レイ・ブラッドベリ: ウは宇宙船のウ【新版】 (創元SF文庫)
    『霜と炎』は面白かったけど、全体としてはそんなに好きな感じではありませんでした。もっと幼い頃に読まなきゃダメな作品集な気がします(^^;)

  • 坂口 安吾: 日本探偵小説全集 (10) (創元推理文庫 (400‐10))

    坂口 安吾: 日本探偵小説全集 (10) (創元推理文庫 (400‐10))
    安吾の自腹による懸賞金がかかった作品『不連続殺人事件』。読者を挑発する安吾の「附記」が興味深かったです。作品としては短編の『選挙殺人事件』『心霊殺人事件』の方が好み。『明治開化安吾捕物帖』も9編が収められています。

  • マリオ・リヴィオ: 黄金比はすべてを美しくするか?―最も謎めいた「比率」をめぐる数学物語  (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)

    マリオ・リヴィオ: 黄金比はすべてを美しくするか?―最も謎めいた「比率」をめぐる数学物語  (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)
    ちょっとずつしか読み進められなかったせいか、頭に入らなかった感じ(^^;) フィボナッチ数の不思議、そして最後のフラクタル図形の話が面白かった。

  • : SPEC/BoosterBook

    SPEC/BoosterBook
    公開3日目にして劇場版のパンフレットが売り切れていたので、こちらを買ってみました。監督さんのインタビュー等面白いのですが、「詳しくは映画のパンフレットで」となってるところが数カ所あって大変哀しい。ううう。でも「翔」の出演者北村一輝さん・谷村美月さんのインタビューはこれでしか読めません(たぶん)。SPECファンとしては買って損はありませんでした♪

  • 天野 明: 家庭教師ヒットマンREBORN! 38

    天野 明: 家庭教師ヒットマンREBORN! 38
    白蘭ちゃんの意外な健気さにホロリとさせられた巻。ちびフランもいいわ~♪ アルコバレーノ達が次々に「元の姿」を顕すけど、それよりやっぱり白蘭ちゃんに心惹かれた1冊でした。

  • 橋本 治: 双調平家物語 (9)

    橋本 治: 双調平家物語 (9)
    死してなお無惨な頼長。そして「真の勝者」となったはずの信西もまた、その勝利を長くは手にしていられない。「学問」を結局は重要視しない世の中、決して平安貴族の話だけではないような気がする。

  • 北条 司: エンジェル・ハート2ndシーズン 3

    北条 司: エンジェル・ハート2ndシーズン 3
    いつもながら鼻の奥がツンとなるお話。「家族」にこだわったストーリー、いいなぁ。本当に大人のための素敵なマンガ(エロい意味じゃないよ!) ケータイで久々に香の声も聞けた。しかしカメ子の真意は本当にあれだけだったの?

  • モーリス=ルブラン: 奇岩城 (アルセーヌ・ルパン全集 (4))

    モーリス=ルブラン: 奇岩城 (アルセーヌ・ルパン全集 (4))
    集英社文庫でも読みましたが、全集版でもう一度。やっぱりこちらの方が読みやすい訳のような。でも何ですね、これ、最後がちょっと悲劇すぎますよね。ルパン物の代表作ですけど、全集全部読み終わってみるとあまり好きな作品ではないです。

  • はすまる: すもうねこ もふり寄り

    はすまる: すもうねこ もふり寄り
    ねこの関取「すもうねこ」、堂々書籍化第2弾♪ 昨年春場所が中止になったことや技量審査場所など、相撲界のリアルな今を織り込みつつ、ほっこり和ませてくれます。相撲なんて興味ない、って人にこそ読んでいただきたいです。

  • 蛇蔵: 日本人の知らない日本語3  祝!卒業編

    蛇蔵: 日本人の知らない日本語3  祝!卒業編
    3冊目ともなればマンネリで飽きちゃうか、と思いきやこれがやっぱり面白い。お馴染みの学生さん達が卒業してしまうの寂しいわぁ。「言葉」だけではなくそれぞれの「文化」の違いが面白いです。