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2008年10月 7日 (火)

「景気を成り立たせている人たち」がいい人だったら

金融法案が一旦否決になった時は、確か「777ドル」という「こんなとこでフィーバーしてもしょうがない(by毎日放送ちちんぷいぷい・石田さん)」という下落幅だったと記憶してますが、可決されても、やっぱりダメなのね。

あの、「否決」になった時は、「そりゃアメリカの一般大衆の気持ちはわかるよな」と思ったんだ。

「ウォール街の億万長者のためになんで私らの税金使わなあかんねん!」というあの気持ち。

ずっとアメリカはバブルだったから、金融関係の会社じゃ入社1年目から年収が1億だったり、「毎日パーティ三昧」だったりしたんでしょ。

しかも、これもこの間「ちちんぷいぷい」の中で言うてはったけど、「アメリカじゃ成功者はばーんと多額の寄付をするのも当たり前だけど、あの辺の人たちがそーゆーことしたってあんまり聞かない」。

儲けるだけ儲けて、それで失敗したら「税金で救済」って、そりゃ庶民は頭来るよなぁ。

少なくとも、「年収1億」どころじゃなかったであろうトップの人達は、自分の財産で会社の焦げ付き救えよ、って思ってしまう。

あのへんの、「トップの人たち」って、今どうなってるんだろ。

「引責辞任」とかしてはるんですかね。

 

これまた「ちちんぷいぷい」で言われてたことで、「私企業を救うんじゃなくて、金融システムを救うんだってことが日本じゃ納得されたけど、アメリカ人は納得してくれない」。

日本人って、納得してたのかな。

バブル崩壊後の、あの公的資金(なぜはっきり「税金」と言わないのだろう)投入。

日本人の場合、納得するも何も、「しょうがないんでしょ」という感じで、デモみたいな行動を起こすことがそもそもめんどくさいというか、「なんかよくわかんないし」だったような気が……。

 

このまま一気に世界大恐慌か!?という局面ではあるのだろうから(よくわかんないけど)、今回のアメリカの「公的資金投入」は必要なんやろな、とは思うけど、でもそんなの「当面の緊急対策」でしかないから、「これまでの金融の仕組みではもううまくいかない」ということに対して、抜本的な対策をしていかなきゃ結局どうにもならないんじゃないだろうか。

金融だけじゃなく、「経済の仕組み」そのものが、今までのやりかたではうまくいかなくなっているんだと思うけどな。

こーゆー危機に対して、相変わらず「景気が良くなれば」って言ってる。

それなりに物が行き渡っちゃって、せっせと消費する必要もなくなったのに、「せっせと消費してもらわないと」景気なんて良くならないんだから……。

いくら付加価値付けたって、いらないものはいらないよ。

しかも、「景気が良くなった」って、昔みたいにそれが循環しない。

今さっき、ちょろっと橋本治さんの『日本の行く道』をめくってみたんだけど、最後の方に書いてあるんだ。「もう循環しない」って。

なんで循環しないかっていうと、結局「人件費の切り下げによって景気を維持する」になってるから、豊かになったって、働く人々の間にはその「豊か」が回ってこない。

今や経済はグローバルなので、国境を越えて生産は人件費の安いところへ行ってしまって、企業自体は儲かるかもしれないけど、その儲けは国内の人間には配分されないし、「人件費の安い国の労働者」にも、きっとたいして配分されない(だってだからこその「人件費が安い」なんだもんね)。

今の日本って、この通りでしょ。

バブル以後、景気は回復して、今回の金融危機が起こるまでずっと景気は上昇していたっていうんだもの。

庶民には、そんな実感全然ないっちゅうねん。

つまりは、その「景気」はまったく循環しない「景気」で、数字上の景気がいくら良くなったって、しょうがないってこと。

『日本の行く道』の最後の題は、「“景気を成り立たせている人達”がいい人だったら、きっと地球は壊れまい」だったりする。

経済を支えている(らしい)金融業って、要は金貸しやもんな……。

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